  シラクサに生まれた天才数学者アルキメデスが発明したという「アルキメデスのかぎ爪」を再現してみました。紀元前３世紀、第二次ポエニ戦争 におけるシラクサ攻防戦で使用されたといわれる伝説の兵器です（真偽の程は定かではありません）。 カンネーの戦いでハンニバルが大勝利を収めた後、シラクサはハンニバル側に味方することを宣言します。そこでシラクサの攻略に派遣されたの がローマの将軍マルケルス。かつてハンニバルとも互角にわたりあったこともある名将です。 しかし、ローマ軍はアルキメデスの発明した数々の兵器に苦しめられます。その発明品の一つが「アルキメデスのかぎ爪」です。かぎ爪でローマ の軍船をひっかけて引っ張り上げて転覆させるというものです。テコと滑車の原理をみごとに組み合わせています。兵器というよりクレーンに近い ですね。おそらくは人間だけでなく、人馬も用いてロープを引っ張っていたと思われます。  �ゞ瓩鼎い討�た軍船をかぎ爪で引っ掛けます （真ん中のブロックは城壁のつもり）  ��引っ掛かったら、人や動物がロープを引っ張り、軍船を持ち上げます  ��ロープを放せば、勢いよく軍船が海面に激突！ 船上は大混乱！ マンガ『ヘ ウレーカ』（岩明均、ジェッツコミックス）は、このシラクサ攻防戦を舞台にしたお話ですが、アルキメデスの発明品の数々が登場し ます。かぎ爪だけでなく、凹面鏡を作ってローマの軍船を焼いたり（真偽の程は不明）、蒸気機関で動く投石器（ピッチングマシンのような機械。 真偽の程はかなり怪しい）なんかも登場します。 でも最終的にシラクサは陥落してしまいます。シラクサ陥落の際、ローマの将軍マルケルスは「決してアルキメデスを殺すな」と命令を下してい ましたが、地面に図形を描いていたアルキメデスはそれを踏みつけた兵士に反抗し、結果その一兵士の手によって殺害されました。アルキメデスの 最期の言葉は、「私の図形をこわさないでくれ（私の円を踏むな）」だったと伝えられています。有名なエピソードですね。  岩明均『ヘウレーカ』ジェッツコミックス では、 こんなかぎ爪で軍船を引っ掛けてました。 【作り方】 １．材料 ・直径３ｃｍの丸棒 ×２本 ・直径２ｍｍのひも（100均のアクセサリー用ひも） ×３ｍ ・プラ板（タミヤ製。模型屋で売ってます） ・まるねじ（Ｍ３×３５ｍｍ） ×３つ ・ボルト（Ｍ３） ×７つ ・ワッシャー（Ｍ３） ×１２つ ・ヒートン ×１つ ・板 ・クリップ ×２つ ・ボールペンの芯 ２．製作過程
 （撮影協力：レゴのゾウさんとカバさん） 【参考ホームページ・文献】
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